チェックリスト: Azure Storage のデータ冗長性オプション
今日は Azure の Storage に関する勉強です。
- 1. ローカル冗長ストレージ (LRS)
- 2. geo冗長ストレージ (GRS)
- 3. 読み取り geo冗長ストレージ (RA-GRS: Read-access geo-redundant storage)
- 4. ゾーン冗長ストレージ (ZRS)
- 5. geoゾーン冗長ストレージ (GZRS)
- 6. 読み取りアクセス geoゾーン冗長ストレージ (RA-GZRS)
- 他の用語
1. ローカル冗長ストレージ (LRS)
1つのデータセンタ内において、別々のラックに設置されている H/W 間でデータが 3回複製される。データの複製は、3つのレプリカ全てが正常に書き込まれた場合にのみ、正常と判断される。
・どのくらい安全か ?
特定のストレージ、電源ユニットなどで障害が発生してもサービスを継続することができる。
データセンタ単位やリージョン単位の障害には弱い。
2. geo冗長ストレージ (GRS)
GRS では、データは 1つのリージョン内で 3回、ペアになっているセカンダリリージョンで 3回コピーされる。
#疑問: GZRS の存在意義を考えると、GRS では、1つのリージョンに限って考えると、LRS と同じなのかもしれない。
・どのくらい安全か ?
プライマリリージョン全体を覆う障害が発生しても、セカンダリリージョンを使用してサービスを継続することができる。
3. 読み取り geo冗長ストレージ (RA-GRS: Read-access geo-redundant storage)
geo冗長ストレージのセカンダリリージョンからデータを読み取り可能にしたもの。
geo冗長ストレージ構成をとると、プライマリリージョンで障害が発生しない限り、セカンダリリージョンのデータを読み取ることができない。しかし、RA-GRS 構成をとると、セカンダリリージョンからデータの読み取りを行うことができるようになる。
# 詳細不明
4. ゾーン冗長ストレージ (ZRS)
プライマリリージョンの 3つの Azure 可用性ゾーン間でデータを同期的にコピーする。書き込み操作が 3つの可用性ゾーンのレプリカ全てに書き込まれた場合にのみ、正常と判断される。
・どのくらい安全か ?
LRS と同様に特定の電源ユニット、ストレージなどで発生した障害には強い。
データセンタ単位の障害に対しても対応できる。
リージョン全体を巻き込む災害があった場合には守れない。
5. geoゾーン冗長ストレージ (GZRS)
ZRS(ゾーン冗長ストレージ) と GRS(geo冗長ストレージ) の利点を組み合わせたもの。
データが1つのリージョン内の 3つの可用性ゾーン全体にコピーされる。かつ、セカンダリリージョンにも 3回複製が行われる。
対応リージョンは以下の通りである。
東南アジア
北ヨーロッパ
西ヨーロッパ
東日本
英国南部
米国中部
米国東部
米国東部2
6. 読み取りアクセス geoゾーン冗長ストレージ (RA-GZRS)
セカンダリリージョンへの読み取りアクセスを可能にした GZRS。
対応リージョンは以下の通りである。
東南アジア
北ヨーロッパ
西ヨーロッパ
東日本
英国南部
米国中部
米国東部
米国東部2
他の用語
Paired regions
GRS やGZRS のレプリケーションでは、リージョン単位での停止を回避するために、1つの Azureリージョンは別のリージョンとペアになっている。これを Paired regions と呼ぶ。
可用性ゾーン
リージョン内に存在する冗長性を管理する単位。それぞれの可用性ゾーンは、独立した電源、冷却手段、ネットワークを備えている。各リージョン内には、少なくとも 3つの可用性ゾーンが存在する。